RTSの標準レン ズとしてセット販売されていたいわゆる標準レンズ。 開放ではソフトフォーカスフィルターをつけたような柔らかな描写が得られ、二段ほど絞ってやれば急激に切れ味もコントラストも上がる玉です。 フィルム時代は中古相場は2万円くらいでしたが、EOSデジタルでアダプターを付けてやれば使えるということで注目を浴びて、その後SONY NEXやFUJIのX-Pro1が発売されると、中古相場は急激に跳ね上がり状態の良い玉は10万円前後で販売されていたこともありました。 現在ではZeissから各マウント用に最新のプラナー50mmが出揃ってきたのと、京セラから保守サービス終了の案内などから、相場は下降傾向です。 かなり入手しやすくなってきたのでは無いでしょうか? 私自身はフィルム時代に最も多用したレンズだと記憶しています。 とくにKODAKのEPR(エクタクロームプロASA64)とこの玉の組み合わせは絶品で、ボケの柔らかさを最大限引き出せる組み合わせだったと思います。 EPRがこの世界から消えたことで、フィルムカメラに戻ることは二度と無いと思いました。 逆に言うとベルビアでは、この玉の持っている個性を十分に引き出すことはできないと感じていました。 もちろん、ある程度絞ってベルビアを使った写真は十分説得力のあるものでしたが、このレンズの開放絞りの魅力を引き出すことはできないと、、、。 CONTAXがカメラ業界から撤退した後、私の夢は何とかあのボケ味をデジタルで再現してみたい、、、、。 それを叶えてくれたのがSONY NEX3でした。 小さくて安価なカメラだけれど、Zeissレンズで武装すれば無敵の表現が可能になる?? はたして?? 実際にはどうなんでしょうか? ここでは、実際の作例をあげながら、その描写の真実に迫って行きたいと思います。 |
当時のカタログより
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