CONTAX Planar 50mm F1.4 AEJ






その5 接写

CONATX Planar1.4/50の最短撮影距離は45cmです。
お世辞にも接写ができるレンズとは言い難い感じですか?w

今回は、プラナー50mmF1.4で接写する3つの方法と作例を紹介してゆきたいと思います。

NEX-3 CONTAX Planar 50mm F1.4  + KENKO EX Tube10mm
NEX-3 CONTAX Planar 50mm F1.4 + KENKO EX Tube10mm

まずは接写リング(Extension Tube)ですね。
CONTAX純正オート接写リングも試して見ましたが、ミラーレス等で使うならKENKOから発売されている電子接点付きの接写リングを購入すべきだと思います。
ヤシコンレンズではどうでも良い話ですけど、電子接点付きのオート接写リングなら、Eマウン用のレンズであればオートフォーカスやプログラムオートが普通に使用できます!
ただし、フルサイズ対応のEXチューブとAPS-Cにしか対応していない接写リングがありますので、自分の使っている機種にどのリングが対応しているのか調べる必要はありますね。
まあ、接写なのでクロップしてしまうか、あとでトリミングするなら使えないこともないでしょうけど?w

また、CONTAX純正リングであっても全てのレンズに中間リングが使えるわけではないようです。
私が試した範囲ではバリオゾナー80−200mmF4では接写リングは使えませんでした。
このレンズはズームしても全長が変化しないちょっと特殊な構成で、フォーカスリングを回してもやはり長さが変化しない?
こう言うタイプのレンズには接写リングは使えないようです。

全群移動式(フォーカスリングを回すとレンズが長くなったり短くなったりするレンズ)の場合はほぼ問題なく使えるとは思います。
デジタル世代のレンズは対応しているものとそうでないものもあるように思われますね。




 
NEX-3 CONTAX Planar 50mm F1.4  + KENKO EX Tube10mm
NEX-3 CONTAX Planar 50mm F1.4 + KENKO EX Tube10mm

接写リングの場合、レンズとマウントの間に中間リングを挟むことによって最短距離を短くすることが可能です。
この場合、レンズの枚数が増えたり、光の経路を遮るものを挟んだりしませんので、レンズ本来の切れ味やボケ味をそのまま活かすことができます。
ボケ味の場合、被写体に近づけば近づくほどダイナミックなボケになりますので、プラナーのようにある間合いでボケがガサつくようなレンズには有効だと思います。
キレもボケもプラナー本来のものですね。




NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + KENKO EX Tube10mm

描写は素晴らしいのですが、欠点としてはリングを挟むことによって無限遠が出なくなります。
と言うか、ピントが合う範囲が非常に狭くなります^^;
50mmの場合はレンズ前玉から15cmから30cmの間くらいでしょうか?
正確に計測しているわけではありませんが、、、、、。
この間合いも、接写リングの厚みによって変わっていきます。

また、広角レンズになればなるほど合焦範囲が狭くなり、望遠レンズになればなるほど広くなってゆきます。
接写リングは2枚とか3枚とか組み合わせる形で販売されているのがほとんどだと思いますが、望遠で使う場合は2〜3枚組み合わせて使うのが普通です。
確かに、光は新鮮で切れ味は良いのですが、撮影したい対象によってリングをはめたり外したりと操作が煩わしくなり、センサーにゴミが付着するリスクも高くなります。



 
CONTAX Planar 50mm F1.4
NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + CANON close-up Filter No,4

こちらはクローズアップフィルターを併用した作例です。
わかりやすく言えば、老眼鏡をはめる感じですかね?w
老眼鏡をはめることによって、より近いところまで焦点を合わせることが可能になります。
(若い人にはピンと来ないか?w)

 
CONTAX Planar 50mm F1.4 NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + CANON close-up Filter No,4

光の鮮度はやや低下し、絵は甘くなります。
だから使えないと言うほど酷くはないと思いますけどね?w


 
CONTAX Planar 50mm F1.4 NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + CANON close-up Filter No,4

利点は、レンズをマウントから外す必要がありませんのでセンサーにゴミが付着するリスクは無くなるわけで、それでここまで寄れるなら使ってみる価値はあると言うものです!w
No,1、No,2とか番号が振ってありますが、それはいわゆる老眼鏡の度数です。
フィルターを交換することによって近接できる距離も変わってゆくわけですね。
老眼鏡がそうであるように、クローズアップフィルターもはめてしまうと無限遠は出なくなります。
ポップアップ式のクローズアップフィルターなんかあれば便利かも?
逆に邪魔なだけか??w


NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + CANON close-up Filter No,4NEX-5N CONTAX Planar 50mm F1.4 + CANON close-up Filter No,4

このコマなんかいかにもプラナーらしいボケ味を実現できていると思います^^;w
こう言うボケ方がプラナーだなと、、、、。
接写リングの方が有効か?クローズアップフィルターの方が使いやすいのか?
私の経験から言うと50mmよりも短い玉(広角レンズ)はクローズアップフィルターの方が使いやすいし、50mmよりも長い玉(望遠レンズ)であれば接写 リングの方が使いやすいと思います。
そう言う意味では50mmは両刀使いという感じですかね?w



CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1 NEX-5N CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1

もう一つの方法は、ムターを挟むことです。
ムターはテレコンバーターと呼ばれている焦点距離を二倍とか1.5倍に拡大できるアダプターです。
これも、レンズとマウントの間に挟みます。
Planar1.4/50 + Mutar1だと、焦点距離は100mm、明るさはF2.8になります。
レンズの口径は変わりませんので、焦点距離が長くなる分レンズは暗くなります。
暗くなったと言ってもF2.8なのでマクロプラナー2.8/100と同じ明るさですね!
もう一つの特徴はプラナー1.4/50の場合最短撮影距離は45cmですけど、2.8/100になっても同じく45cmくらいまで近接撮影ができてしまうと言う点ですね!
マクロプラナー2.8/100の最短撮影距離は41cmですから、ほぼそれに近いところまで寄りが効きます!
プラナー1.4/50をすでに所有している方であれば、ムターは必須アイテムです!
KENKOのオート接写リングよりも安く手に入りますよ!w


CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1 NEX-5N CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1

ムター1を挟むとコントラストはかなり低下しますし、キレも鈍くはなります^^;
それでも、このくらいの描写は得られますね!



CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1 NEX-5N CONTAX Planar1.4/50 + Mutar1

ムターが便利だと感じるところは、リングやフィルターとは異なり最短撮影距離ではなく焦点距離を変えるアダプターですから、無限遠までシームレスに使える点ですね!
寄りのきかないレンズで、近接撮影を実現しながらそのまま遠くのものを撮影できてしまう!
遠近両用でしょうか?w

さて、接写リング、クローズアップフィルター、テレコンバーターそれぞれの特徴と作例を見てきました。
通常の焦点域では味わうことのできない美しいボケ味を堪能できます。
確かに、接写は面白いし、ちょっとしたアイテムを低予算で追加することで表現の範囲が広がりますね。








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