その２キレ味

 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

雲のトーンは多少物足りなさを感じますが、一言で言えば緻密な絵という感じでしょうか？
遠くの山の稜線、手前の丘の木々の並びが細かく表現できていると思います。
その手前の黒い建物も存在感がありますね。
しっかりと描かれている感じがします。

切れ味といっても、CONTAXレンズは日本刀のような切れ味を感じますがYASHICA MLはデザインカッターで細かいところまで緻密に表現しているような切れ味ですね。
この辺は好き嫌いの問題かもしれません。
Zeissレンズが太い線のデッサンだとかねがね申し上げておりますが、MLは細い線のデッサンだと思います。
太い線のデッサンは近くで見ると何か殴り書きのようでなんだこれ？と思うのですが、少し離れて見てみるととんでもない立体感を感じさせてくれます。
一方、細い線のデッサンは近くで見ると細かいところまで精密に描かれていますが、離れて見ると平面的で立体感が感じられません。

その辺は一長一短でそれぞれに使い道が異なるわけで、CONTAXレンズを製造していた当時のYASHICAはあえて真逆な描写を狙っ て設計していたのかもしれませんね。

NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

確かに派手さはありませんが、しかりとした描写だと思います。


NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

近景も遠景も切れ味に変化なし！
という感じかな？



NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

コントラストが低めに出るせいか空間の抜けの良さはあまり感じられないか？
平面的かな、、、、。


NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

レンガの一枚一枚まで細かく描けていますね。
派手さは感じないものの、ニュートラルな発色で安心して使えるレンズかもしれませんね。





NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

やはり、地味な日本人？
的な印象を受けますか？w


NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

ハイライト付近のトーンが弱いかな？
影のトーンもグラデーションを感じない？w

背景のボケ方はニュートラルで好印象ですね。
渋目の絵を狙っている人にはベストマッチかもしれません。



NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

近景。
遠景がキレの良いレンズだと、近景が甘くなりがちですが、このレンズは両方とも切れ味は変わらないと思います。
万能レンズ的に近くのものから、遠くの景色までそつなくこなせる玉だと言えるでしょう。

NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

この絵も樹木の特徴の違いをよく描いているなと感心します。
派手さはないんだけど、やはり真面目で几帳面＾＾；w

NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8

いやいや、良いですね＾＾；
真面目な日本人が作ったレンズだと感心します＾＾；w