その３トーンとコントラスト
NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
なんなんだろう？
この絵を見たときに、とても不思議な気持ちになりました。
Zeissレンズでは見たことのない絵ですね。
まず空の色が渋い感じで、Zeissとは光の感じが違う？
CONTAXレンズだと、こういう透過光は発光するように輝いて写ります。
このレンズはやはり渋いなと、、、。
ただ、悪くはないですよね？
独特の表現力を感じます。
この辺りが、トーンとコントラストの出方の違いと言えるのではないでしょうか？
NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
テスト撮影なのでレタッチはしておりません。
もう少しアンダーに振った方が絵としては締まってくるのでしょうけど？
コントラストが出ないというか、トーンが圧縮されたように感じられます。
 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
透過光を見るとレンズの特徴がよくわかるんですが、、、、。
やはり露出がオーバー気味に流れてしまっています。
ハイライト付近のトーンはかなり貧弱ですね。
絵がとても硬く見えてしまいます。
NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
二段絞ってやると絵はかなり安定してきてトーンの幅も広がってくるように見えますね。
開放より二絞りほど絞った方が描写は安定するようです。
ただし、まだまだ硬い感じは否めません。
NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
この絵も空の色は渋い色に見えます。
白い花だと、硬く描写してしまうのか？
ただ、絵としては何か魅力を感じる絵だと思います。
やはりCONTAXレンズとは異なる描写ですね。
NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
この絵もコントラストが低いかな？
ハイライトは白トビしているのに、その次のトーンが見当たらない？？
本来相当な重量のはずの天然石が何か軽く見えてしまいます。
一言で言うと質感が乏しい感じか？
 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
このコマの光と影の描写は悪くないですね。
コントラストという点ではやはりあまり強く出ない傾向にあると思います。
なにか、光が明るく感じられないのですよ？
 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
多少逆光気味のシーンです。
空は色彩を失うほど飛んでしまっていて、影の人物も潰れています。
やはり、絵から感じられるトーンの幅が狭いというか、階調表現ができていませんね。
 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
こちらは順光です。
建物の手前の木は良い表情に見えます。
ただし、やはり影のトーンの変化が感じられないですよね？
階調表現は苦手のようです。
 NEX-3 YASHICA ML 35mm F2.8
確かにトーンは貧弱なところもありますが、全体として使えないほど酷いような破綻は見られませんし、描写は渋めに安定していると思います。
この絵なんか昭和レトロな色彩に見えます＾＾；
CONTAXレンズは、明暗差の強い困難な条件下でその本領を発揮しますが、YASHICA
MLだと、写真のセオリー通りに光の当たり方に気を使ってやる必要がありそうですね。
トーン表現が貧弱な分、逆にCONTAXレンズよりも解像力は上手のように思いました。
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