CONTAX Vario-Sonnar 80-200mm F4 MMJ




CONTAX Vario-Sonnar 80-200mm F4


現役で販売されていた頃の定価は128,000円と、それなりに高額な レンズでしたが、どういうわけか現在では比較的安価に取引されているズームレンズです。
だいたい2万円を切るくらいで手に入るのではないでしょうか?

テレテッサーの200mmも比較的安価に推移していますね。
なんで?安いのか??
見た目かもしれませんね、妙にひょろ長い??
レンズの口径が小さく見た感じ貧弱なレンズに見えます。

CONTAXの望遠系はプラナー2/135、ゾナー2.8/180の二本が人気で、さらに100万円近い値段のテレアポテッサー2/200というモンスター級のレンズが存在します。
バリオゾナーも100−300という玉も存在し、価格は23万円と約倍くらいになりますね。
望遠系の庶民派レンズとしてはゾナー2.8/135、テレテッサー4/200という玉がありますが、テレテッサーの200mmF4は人気がなく販売中止になっていました。

人気がないから、大したレンズではないのか??
さて?
いかがでしょうかね??

これが影に隠れた名レンズらしく、切れ味、ボケ味共にどのズームレンジを取っても単焦点と遜色のない絵が撮れるのだとか!
このレンズの最大の魅力は、全ズームレンジにおいて最短撮影距離が1mという点ですね。
ゾナー2.8/135が最短1.6mですから、これは応用範囲が広がるというものです。

さてはて、その実力のほどは如何に???
検証して行きましょう!





当時のカタログより


CONTAX Vario-Sonnar 80-200mm F4


作例

その1ボケ味


NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

さて、このバリオゾナーはどのズームレンジにおいても単焦点レンズ並みのボケ味と切れ味を誇るという話、、、、。
このボケ味は大口径レンズも真っ青という感じですね^^;w


NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

ボケとキレの調和!
お見事!w
このレンズの使いやすさはF4という小口径レンズという点ですね。
大口径単焦点レンズだとピントの合焦範囲がカミソリのように浅いの対して、小口径の強みでインフォーカス部が深いのがわかりますね。
もちろんF4なので絞りは開放です!


NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

ボケ味が実に素直です!
二線ボケのようなガサつきは一切感じられません!



Cherry Blossoms x Vario-Sonnar 80-200m F4
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

こちらも背景がうるさくなりがちな条件です。
主題、その後ろ、背景、見事に描き分けていますね!


曼珠沙華 CONTAX Vario-Sonnar 4/80-200
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

もう一つ、ボケがガサつきがちなモチーフです。
下手な単焦点レンズよりも上質なボケ味かもしれませんな^^;w



NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

逆に背景と十分な間合いを取れるような条件を選んで見ました。
これまた、大口径レンズ顔負けの表現が可能になりますね。



NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-5N CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

見事ですね!


NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

主題と背景をきっちりと描き分けてくれます。



NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

前ボケも後ボケも非常に素直です!



NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

安定しています。



NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

すっきりとしたボケが得られますが、主題そのものの描写は、やはり大口径レンズとは異なる描写ですね。
絞り開放でもしっかりと主題の全体像を描き出してくれます。



NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

柔らかい光の下では、その描写も柔らかく、、、、。



NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4
NEX-3 CONTAX Vario-Sonnar 80mm-200mm F4 MMJ

主題も良いのですが、背景の建築物のボケながらその質感を十分に描き出してくれているのが感じ取れますね。
少なくとも、ボケ味に関しては単焦点レンズと同等か、それ以上かもしれません。
なぜ?小口径レンズなのに、綺麗なボケ味が得られるのか?
一つの要素としては、最短撮影距離が全ズームレンジで1mまで寄れる点ですかね?
200mmで1mまで寄りが効けば、ほぼマクロレンズに近い描写になります。
主題のとの距離が近づけばそれだけ大胆なボケ味が得られるわけです。
通常であれば接写リングやクローズアップフィルターが必要になるようなシーンに、アクセサリー不要で近づくことができる点がこのレンズのアドバンテージで しょう!





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